実績紹介
製紙スラッジ・木屑混焼発電ボイラが稼動
- #H型
- #バイオマス
国内製紙工場にて発生する製紙スラッジと木屑を混焼し、発電に利用するボイラが完成致しました。製紙スラッジは高水分・高灰分燃料であり、従来のストーカー燃焼には不向きな燃料です。木屑チップを混焼し、特殊設計のストーカー燃焼方式を採用することにより、要望を十分満足するシステムが完成致しました。
ボイラ仕様及び運転データ表
ボイラ型式 | 2胴自然循環式 よしみね H-1600型 | |
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燃焼方式 | 空気散布式コンビネーションストーカー | |
燃料 | 製紙スラッジ(PS) | 5,00~6.00 MJ/kg(LHV) |
木屑チップ | 13.20 MJ/kg(LHV) | |
C重油 | 41.13 MJ/kg(LHV) | |
蒸発量 | 60 t/h | |
蒸気圧力 | 6.28 MPaG | |
蒸気温度 | 455 ±10 ℃ |
項目 | 単位 | 計画値 | 運転値 |
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ボイラ総合効率 | % | 83 | 85 |
主灰熱灼減量 | % | 3> | 2.3 |
NOx | ppm | 90> | 82 |
SOx | ppm | 10> | 4.1 |
ばいじん量 | g/Nm3 | 0.04> | 0.01 |
ダイオキシン濃度 | ng-TEQ/Nm3 | 0.1> | 0.015 |
設備の運転指令は中央制御室に設置したDCSにて行う方式を採用し、燃料の供給はPS系・木屑系をそれぞれ流量制御し、空気散布する方法としています。公害防止のために、NOxは炉内脱硝装置(尿素水使用)、ばいじん及びダイオキシンは機械式集塵装置およびバグフィルター(消石灰及び活性炭吹込み)、SOxは脱硫装置(苛性ソーダ式)を使用し、煙突頂上部にはミストセパレーターを設けております。発電設備と含めた運転要員は3~5名(燃料供給他の要員を含め)で、固形燃料焚きボイラとしては、省力化を図った新鋭設備となっております。
設備のパース図
